空にうつるもの

躁うつ病と診断された私の記憶
ショックの波
親とはいろいろあったけど、
今は病院へ行った報告も兼ねて、手紙のやり取りをしている。

私がまだ20代の時、母が子宮がんになった。
後遺症に悩まされはしたが、今では元気に暮らしているようだ。
父は病気とは無縁の人だったが、
去年大腸がんにおかされて、最近退院したばかり。


去年、実家にいた犬が亡くなった。
いつでも元気な姿で出迎えてくれていた犬が亡くなった。
陽気でとても優しい犬だった。
一年も前に亡くなった犬のこの話を知ったのは、
つい二ヶ月前のことだった。


先月、恩師が亡くなった。
定年を前に、癌で亡くなった。
その恩師は父の知り合いで、私の事は子どもの頃から知っており、
高校でもお世話になった人物だった。
社会人になってからも少し交流があり、
その恩師の作って下さった『さんまの酢の煮物』が好きで、
レシピを教わったりしていた。

最近その煮物が食べたくて、
でもレシピをすっかり忘れてしまっていたので、
恩師に連絡を取ろうかと何度か考えていた時の訃報だったので、
なんだか頭の中が真っ白になった。


周りは少しずつ動いている。
自分だけは10年くらい何も変わっていない。
でも確実に年は取っているし、
永遠だと思われたものが、
あって当たり前だと思っていたものが、
少しずつなくなってゆく。


そして今夜もまた眠れない。
というか、眠るのを拒否しているのかも知れない。

Designed by aykm.